父の弟に当たる伯父さんは、当時大手私鉄会社の観光バスの運転手をしていました。長距離バスの担当でしたから、いろいろな観光地に詳しくその土地の土産話を毎回楽しみにしていました。

ある日その仕事先で、『くも膜下出血』を起こし、そのまま長野県にある大学病院に緊急入院しました。いろいろ手は尽くしてくださったのですが、帰らぬ人となりました。後から思えば、確かに日頃から『頭が痛い』とは言っていたのです。お酒もたばこも好きな人でしたから、生活習慣病のリスクはあったようです。

脳ドックは、MRIと血液検査がセットで、代金は約5万円程度かかります。しかし今なら脳ドックを受ける時に、事前に申請すると会社や国民健康保険でも、一部負担という形で脳ドック代金の補助が受けられたりします。当時はまだ、脳ドックもそれ程知られていなかったので、回りで病院へ行く事を進めてもなかなか時間が取れず、診察を受ける事なく病気が発症してしまいました。もし、あの頃脳ドックを知っていたら、脳ドックを受けていたら…。もしかしたら、今でも元気に好きな車の運転をしているかもしれないと考えてしまいます。
なんともないのに病院へ行く事は、億劫になりがちですが、早めに病気を見つける為にも毎年脳ドックを受けておきたいものです。